山形県南部を代表する赤湯温泉のおすすめ旅館
赤湯温泉は山形県南陽市にある温泉地です。
通常、他の赤湯温泉は鉄錆色の赤い湯を指しますが、ここの温泉は透明です。
約900年前には、源義家の弟である源義綱がこの温泉を発見しました。
伝説によれば、家臣たちが戦で負った傷を癒すために入浴した際、お湯が血で染まり、それが温泉の名前の由来とされています。
このような伝説は非常に珍しいものです。
南陽市は山形県南部の交通の要所として知られており、また、フルーツの産地としても名高い地域です。
観光面では、隣接する長井市や白鷹町と共に、日本の長寿桜ベスト30に選ばれた十本の桜の木が並ぶ「置賜さくら回廊」があります。
さらに、温泉街の北部に位置する烏帽子山公園からは、どの場所からでも景色を眺めることができます。
また、長井市には日本の四大あやめ園の一つもあります。
このように、自然が豊かで美しい場所であり、さまざまな公衆浴場もあり、気軽に温泉を楽しむこともできます。
一方で、新しくて高級な旅館も多く存在し、滞在先も自分の好みに合わせて選ぶことができます。
今回は、山形県南部を代表する温泉地、赤湯温泉をご紹介します。
赤湯温泉の源泉と泉質
赤湯温泉には複数の源泉がありますが、主な源泉は塩化物泉系の硫黄泉です。
そのため、温泉は無色透明ですが、ほんのりと硫黄の香りがあり、肌触りも心地よい特徴があります。
他にも、単純温泉の源泉を使用している場合もあります。
赤湯温泉のおすすめ旅館
近年、全国的には10室以下の小規模で高級な宿泊施設が増えていますが、赤湯温泉もこの傾向に当てはまる温泉地の一つです。
特に評判が高いのは「鶴の湯 松島館」という宿泊施設で、ここには全8室の客室があります。
また、道路の向かいには「櫻湯 山茱萸」という高級宿泊施設もあり、全室に露天風呂が付いています。
一方で、最も歴史ある旅館は「上杉の御湯 御殿守」です。
赤湯温泉の日帰り入浴施設
赤湯温泉には4つの公衆浴場があります。
定休日が異なるので、毎日どこかの公衆浴場で入浴することができます。
その中でもおすすめしたいのは、温泉街の中心部にある赤湯元湯です。
以前は別の場所に大湯がありましたが、移転して立派になっています。
さらに、森山源泉と烏帽子源泉の二つの源泉を楽しむことができる素晴らしい公衆浴場です。
しかも入浴料はわずか200円です。
他の三つの公衆浴場はなんと入浴料が100円です。
今の時代では考えられないほどの安さです。
赤湯温泉の寛大さを感じることができる公衆浴場です。
赤湯温泉を訪れた際には、掛け流しの旅館に泊まるだけでなく、こうした公衆浴場もぜひ利用してみてください。
赤湯温泉の観光地
置賜地方は紅葉の季節には特に素晴らしい紅葉スポットがあります。
その中でも、福島県の裏磐梯に通じる観光道路「西吾妻スカイバレー」の途中にある芳沢不動滝周辺は有名です。
一方で、冒頭でも紹介した通り、置賜さくら回廊には日本の長寿一本桜の代表格が集まっています。
赤湯温泉にある烏帽子山公園も美しい桜の名所ですが、長井市や白鷹町の一本桜の古木名木めぐりもおすすめです。
その中でも代表的な桜の一つが「釜の越桜」です。
老木なので花の数は多くありませんが、周囲の環境も整備されており、非常に印象的な桜です。
有名とされている桜は十数箇所ありますので、全て訪れてみることをお勧めします。