青森県を代表する浅虫温泉のおすすめ旅館
浅虫温泉は、青森県青森市の海に面した地域に位置する温泉地です。
この温泉地は平安時代に発見され、当初は主に麻を蒸すために利用されていました。
そのため、「浅虫(あさむし)」という名前がつけられました。
一時は歓楽温泉としても知られていましたが、現在では静かで落ち着いた雰囲気があり、地元の温泉地特有の風情を感じさせます。
この温泉地はねぶた祭りなどのイベントが開催される青森市の観光シーズンにはもちろん、景色も美しい八甲田山のふもとに位置しているため、十和田八甲田方面や下北半島方面の観光の拠点としても最適な立地です。
今回は、青森県を代表する浅虫温泉をご紹介いたします。
浅虫温泉の源泉と泉質
浅虫温泉には150もの源泉が存在すると言われていますが、現在は8つの源泉を集中管理して利用しています。
泉質は塩分を含んだ硫酸塩泉であり、塩分の保温効果と硫酸塩泉の血行促進効果が相乗効果を発揮し、体をじんわりと温める効果があります。
一部の施設では独自の源泉を使用しており、硫黄の香りがするお湯も楽しむことができます。
浅虫温泉のおすすめ旅館
浅虫温泉を代表する旅館としては、割烹旅館さつきが人気です。
この旅館は8室しかない小規模な高級旅館であり、名前の通り割烹料理の評価が非常に高い宿です。
また、温泉も源泉掛け流しのお湯を楽しむことができます。
さらに、評判の良い宿としては椿館があります。
この宿は板画家の巨匠・棟方志功のゆかりの地としても知られており、温泉好きにとっては源泉掛け流しのお湯を楽しめる宿としても人気です。
椿館には美しい中庭の椿が広がっており、宿自体も落ち着いた大人の雰囲気が魅力です。
浅虫温泉の日帰り入浴施設
浅虫温泉で日帰り入浴を楽しむには、道の駅「ゆーさ浅虫」の5階にある展望風呂「はだか湯」がおすすめです。
この施設は銭湯の料金で利用することができますが、お湯は循環方式です。
また、他にも松の湯という日帰り入浴専門の施設もあります。
こちらも源泉掛け流しのお湯を楽しめる温泉銭湯で、浅虫温泉での日帰り入浴をお考えの方にはおすすめです。
浅虫温泉の観光地
浅虫温泉は青森市にあります。
この地は、夏のねぶた祭りの時期にはとても混雑しますが、予約が非常に難しく、一般的にはその時期に宿泊する機会は少ないかと思います。
一方で、秋から冬にかけての時期は八甲田山から十和田湖にかけての地域で、原生林が広がっており、紅葉が美しい季節です。
夏以外での訪れるなら、この季節が一番おすすめです。
八甲田山や十和田湖はどちらも素晴らしい紅葉が楽しめますが、さらに奥入瀬渓流まで足を伸ばすことをおすすめします。
ここでは、ブナの原生林が広がっていて、紅葉することは少なく、むしろ黄葉することが特徴です。
真っ赤な紅葉を期待すると少し物足りないかもしれませんが、黄金色に輝く紅葉の美しさを知って訪れれば、その素晴らしさに感動することでしょう。
写真のように、黄金色に輝く森を照らす木漏れ日が、美しい渓流の風景に加わることで、その美しさは言葉で表現できないほどです。